うちの店では、「素敵なお食事会」「素敵なフラワーアレンジメント教室」
「素敵なクラフト教室」「素敵な折り紙教室」「素敵なパンづくり教室」
など、街のみなさまが気軽に集える、いろいろな女子会を開いています。
そもそもこういう会を開こうと思い立ったのは、東日本大震災があったから。
津波はうちの店の寸前まで押し寄せ、いまなお多くの方々が行き場の
見えない状況で暮らしていらっしゃいます。そんな毎日のなかで、
何か明るい気持ちになっていただけるようなことができたら…。そう思い、
震災から一年ほどたったときから、うちの店でいろいろな集いを催すことに
したんです。「古内電器に行けば、みんなとおしゃべりしたり、ちょっと楽しい
ひとときを過ごせる」と、街のみなさまに喜んでいただけたらうれしいです。
あの震災を体験して私たちは、街のでんき屋の使命というようなものを、
ますます強く実感するようになりました。震災当時も、お洗濯にお困りの
方々のために数台の洗濯機を自由にお使いいただくような協力を
させていただきましたが、街の方々のお困りごとには全力でサポートしたい。
うちのお客さまには、おひとりになられたお年寄りも大勢いらしゃいます。
新しい洗濯機の使い方がなかなか覚えられない方には、洗濯機に
番号をふって、使い方の手順を示してあげる。冷蔵庫を買い替え
られたら、野菜室と冷凍室を間違えないようシールを貼る。エアコンの
冷房と暖房の切り替え時期には、お宅を訪ねてリモコンのセットを
し直す。また、“国民ソケット”のような、いまではほとんど使われ
なくなった商品も、納屋が多いこの地域のお客さまが必要とする
限りは切らさないようにしておく。ささいなことかもしれませんが、
ささいなことだからこそ、街のでんき屋がやらなければと思うんです。
街のでんき屋というのは、地元の方々と共にあってこそ。この店も
大船渡で創業して半世紀以上たちました。私たちは二代目
なんですが、息子たちも三代目として継いでくれます。この
大船渡という街で、これからも地元の方々の日常を身近に見守り
ながら、お一人お一人に寄り添ってお役に立っていきたい。
震災は辛すぎることではあるけれど、そんな思いをますます
強いものにしました。いま、うちの店がどこまでできているか
わかりませんが、そういう店であるよう努めていきたいと思っています。
近くに住んでいるからこそ、地域の事や気候の事もよくわかってくれた上で、
最適なリフォームを提案します。
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