うちの店のキャッチフレーズは、「あなたの家の電気係」。“部屋のコンセント
が足りないんだけど…”“他のお店で買ったものだけど修理できる?”
“照明1個の交換だけでも頼めるかしら…”などなど、いろいろなご相談が
寄せられます。ときには電気のことにとどまらず、“水道の蛇口がおかしい”
とか“玄関のドアがこわれた”“台風でトタン屋根がとんだ”なんてことも。
お客さまにとってはどうやら、「困ったことは何でも、クボデンさんへ」が合言葉
になってるらしいです。私自身、訪販とか営業とかするのはキライなたち。
それよりも、街のでんき屋として培ってきたさまざまな経験や技術を生かし、
キッチンや浴室、トイレの改築から、住まいのバリアフリー化、お部屋の増築
など、おうち全般のお困りごとにお応えしたいと思っています。お客さまの
お役に立てることなら、どんなことでも。それが、街のでんき屋の心意気です。
うちの父も母もでんき屋さんの子ですし、僕もでんき屋さんの子。うちの家族は
根っからのでんき屋ですね。小さい頃から父や母に連れられてテレビの
取り付けとかに一緒に行っていましたし、店を継ぐのはごくごく自然でした。
僕が生まれる前からのお客さまも大勢いらして、家族みたいなお付き合い。
毎月、うちの店の手づくり新聞を持ってお客さまのもとをお訪ねしているん
ですが、そんなとき、世間話のついでに、“またパソコンの使い方がわから
なくなった”などと尋ねられることもたびたび。どうやら息子さんやお孫さんに
何度も尋ねるより、僕に聞く方が気がラクなようで…。お客さまのお宅が
リフォームされるときには、おうちの片付けやお掃除などのお手伝いに
伺ったりもします。お客さまと長く親しくお付き合いできる。こういうことって
量販店さんなんかではなかなかできないと思うし、街のでんき屋の喜びですね。
私は、街の方々がうちの店に気軽におしゃべりに来ていただけるのが、
何より楽しいんです。店の前に、「お茶やコーヒーをどうぞ」というボード
を出しているんですが、毎日大勢のみなさまにお立ち寄りいただき、とても
賑やか。また毎月、IHクッキングヒーターや調理家電を使った
「わいわいIHクッキングパーティ」というのを店で開いていますが、
そのときもお客さまが自分のお友達を誘ってくださったり、なかには、
わざわざ東京から参加してくださる方も。調理家電の使い方をマスター
するというより、みんなが自分のレシピとかを紹介しあったり、おしゃべり
を楽しんでいる感じ。それまで知らなかった方同士がお友達になったり
して、うれしいですね。そういう私自身、忙しいフェアの期間中など、
お客さまに家のまわりの手入れを手伝っていただくなど、お客さまに助け
られています。これからも街の方々とのつながりを大切にしていきたいですね。
近くに住んでいるからこそ、地域の事や気候の事もよくわかってくれた上で、
最適なリフォームを提案します。
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