うちの店のモットーは、乾電池1個でも笑顔でお届けすること。電池ぎれの
ような小さなことって、お客さまからすればなかなか頼みにくいと思うんですが、
たとえ乾電池1個のことでも、お客さまにとって不便は不便。そういうことこそ
私のような“街のでんきや”がお役に立ちたいと思っています。お客さまに
は日頃から「お家のお困りごと、何でもご相談ください」と言ってるんですが、
実にいろんなことを頼まれます。蛇口の水漏れの修理だったり、お風呂の
フタの取り替えだったり、サッシの交換だったり…。先日は、地震でタンス
が倒れるのが心配と言ってらっしゃるおばあちゃんがいらして、さっそくホーム
センターで転倒防止の部品を買ってきて取り付けました。“そんなことまで”
するのではなく、“そういうことこそ”するのが、私たちの役割。うちの街は
ひとり暮らしのお年寄りの方も多く、何かと心細いこともあるかと思うんですが、
どんなことも気軽に頼っていただけたらと思います。
うちの店が特に力を入れているのが、当然といえば当然ですが、お買い上げ
いただいた後のサポート。お届けしたときのご説明で一応はわかったつもりでも、
実際に使ってみると、「あれ?」とわからないことが出てくるもの。せっかく買って
いただいたんですから、いつも気持ちよく、そのお客さまに合った使い方をして
いただきたい。ご購入後も定期的に、使い方などお困りのことはないかお尋ね
したり、点検に伺うようにしています。お客さまにはなかば冗談で、うちは
24時間営業と言っているんですが、この前は深夜に電話が…。なんでも
電気温水器のリモコンがピーピーと鳴って止まらない、ワルイと思ったけど
ホントに電話しちゃった、と恐縮されながらのSOS。さいわい、すぐ駆け
つけることができ、感謝の言葉をいただきました。
あるお客さまがおっしゃたのですが、「客には電気的知識がないと
思ってほしい。電器屋さんにとっては当たり前のことも、客にとっては
当たり前じゃない」。私はこの言葉にハッとさせられ、常にこの言葉を
忘れないようにしたいと思っています。「あんたのとこがいてくれて、
よかった。ありがとう。」そんなお客さまの言葉が、いちばんうれしい。
とても励みになります。息子の拓斗も店を継ぐと、一緒に働きはじめ
ました。店をたたんでしまったら、いちばん困るのは、これまでのお客さま。
それはあってはならないことですし、これからもお客さまに必要とされる
店であるよう、みなで努めていきます。
近くに住んでいるからこそ、地域の事や気候の事もよくわかってくれた上で、
最適なリフォームを提案します。
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