私、お客さまにお売りしたあとのことが、気になって仕方ないんです。
お困りのことはないかなぁ、ちゃんとお使いいただけてるかなぁって。先日は、
こんなことがありました。お客さまのなかに、ひとり暮らしされている90歳くらい
のおばあちゃんがいらっしゃるんですが、ご自宅の明かりをLED照明に取り
替えられたときのこと。ON/OFFや明るさの調節をリモコンで操作するように
なっているのですが、照明をリモコンで操作するなんて初めてですから、
無理もないんですけど戸惑われまして。まずは点灯と消灯さえ覚えていただけ
ればいいと思い、このボタンで「点ける」、このボタンで「消す」とリモコンに
印をつけて、その日はおいとましました。でも、家に帰って布団に入ってからも、
「ちゃんと電気消せたかなぁ。仕方なく、点けっぱなしで寝てらっしゃらない
かなぁ」とおばあちゃんのことが気がかりで…。翌朝すぐ、お伺いしてお尋ね
したら、大丈夫とのことでホッとしました。お年寄りに限らず、テレビの録画が
ニガテというお客さまも多いですね。そんな方には、「これさえ見ればいいよ」と、
その方にわかりやすいよう、録画の仕方をノートに書いてさしあげています。
このおばあちゃんをはじめ、うちのお客さまには、ひとり暮らしのお年寄りの
方がたくさんいらしゃいます。私たち、アフターフォローのためにお宅に
お伺いする機会も多いですし、ご家族に代わって、というとなんですが、
こちらが先にいろいろなことに気づいて、安心して暮らせるようサポートして
さしあげられたらと思うんです。たとえば、ちょっと足元がおぼつかないなと
思えば、トイレを手すり付きにするプチリフォームをご紹介したり、
ひとりではなかなか気づかないお耳の聞こえについても、ご相談に
いらっしゃるよう、それとなくおすすめしたり…。おうち全般のことを身近に
わかっている私たちだからこそ、してさしあげられることってあると思うんです。
お客さまのお宅にアフターフォローの訪問をさせていただくと、お客さまの
方からも、待ってましたとばかりに、いろんなことを相談されます。
雨樋が詰まったとか、玄関のドアがギシギシするとか、ビンのふたが
開かないとか、それこそいろんなことを。いまでは、“でんき屋さん”
というより“べんり屋さん”だね、とお互い笑っています。でも、それが
うれしいですね。何でも、おっしゃってほしい。頼まれる方が、うれしいんです。
私のモットーは、やさしさと思いやりとありがとうの心。
お客さまと接するというより、人と人とのお付き合いを大事に、これからも
“山のように喜んでいただける、山喜電器”であるよう努めます。
近くに住んでいるからこそ、地域の事や気候の事もよくわかってくれた上で、
最適なリフォームを提案します。
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