「街のでんきや」をやっていて思うことは、私たちはお客さまの日常というか、
人生そのものに密着しているなぁ、ということです。
お客さまのなかに、ご主人と息子さんを相次いで亡くされた方がいらっしゃるん
ですが、おうちのことをすべてご自分でやらなければならなくなり、
電気関係のこととか水回りのこととか、思いがけないことにも直面されて
大変そうでした。
そんなとき、電気のことはもちろんですが、うちのスタッフには大工経験者も
いますし、ハウスクリーニングのプロもいますから、ちょっとしたお困りごと
にも力になりたいと駆けつけていました。
そうしたらある時、お客さまから、
「スタッフのみなさまが、私の心の支えとなっています」
というお言葉をいただいたんです。
「心の支え」という言葉が、ジーンと胸に染みました。
私たちの存在というのは、お客さまの生活をただ便利に快適にして差し上げる
だけでなく、その方に安堵感をもたらしたり、大げさなようですが、
生きる力になったり、気持ちの面でもお役に立つことができる。
「街のでんきや」って結局は、お客さまの人生を幸せにする仕事なんだなぁ、
と実感しました。
ひと口にお客さまを幸せにすると言っても、それは、マニュアルではできない
ことだと思います。
それぞれのお客さまの気持ちに思いを馳せること。
それが、いちばん大事だと思います。
たとえば電気製品にトラブルが起きたとします。
私たちは修理技術も磨いていますから、余程のことでなければ、直すように
努めます。
でもその時、修理してお使いいただく方がいいのか、
新しい商品に買い替えた方がいいのか、それはお客さまによって違うと思うんです。
いまは他のことに資金を回したいというお客さまなら、修理してお使い
いただく方が、そのお客さまの幸せになる。でも資金に余裕があるよという
お客さまなら、新しい商品で、これまでよりもっとワクワクするような生活を
送っていただく方が幸せかもしれない。
お客さまの思いを第一に、マニュアルにはできないサービスをすること。
それが「街のでんきや」だと思います。
お客さまにもっともっと喜んでいただくために、
全国の「街のでんきやさん」仲間が集まって、年に何度か勉強会を開いています。
お客さまにとって何が大切なのかということを、交流会を通じて考え合い、
お互い切磋琢磨しながら、それぞれの店で実践していく。
それぞれの店のお客さまの満足度を高めていくことは、その街がよくなって
いくことですし、社会全体の幸せにもつながっていくんじゃないかと思うんです。
お客さまにとって、社会にとって価値ある店であるために、
これからも日々、努力を重ねたいと思います。
近くに住んでいるからこそ、地域の事や気候の事もよくわかってくれた上で、
最適なリフォームを提案します。
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