“街のでんきや”をやっていますと、ホント鍛えられます。時にはお客さまから、
「えっ!?」と絶句するような難しいことを要望されることもありましてね。
たとえばあるお宅に、床暖房を入れさせていただいたときのこと。
床暖房は表面温度の規制値とかがあって、通常では端から端までびっしりと
床暖房にするのは難しいんです。ところがそのお客さま、それでは寒いところが
できるから何とかしてくれ、とおっしゃいましてね。思わず頭を抱え込みました。
でも、できませんよ、と言ってしまったら、それで終わり。何とかしたい一心で、
寒冷地域用に独自のノウハウを積んでいる専門家を探し当て、その方と一緒に
アイデアを出しあって解決しました。また以前、エアコンのことでも難しい
注文がありました。リビングに居ながら、階段をはさんで3部屋先の部屋に
あるエアコンを操作したいとおっしゃるんです。いまの無線技術を使えば、
そんなに難しいことではないんですが、その頃はなかなかの難問。
こういう無茶と言いたくなるようなことも、お客さまにとっては
素直な要望であって、決して無茶を言ってるわけではない。
家電の設置ひとつとっても、それぞれのお客さまによって事情が違う。
お一人おひとりのご要望に真摯に向き合ってこそ、“街のでんきや”。
たいていのことは大丈夫と言える自信がつきましたね。
うちの店、僕で三代目になるんですが、そもそもお祖父ちゃんの時代は
設備関係の仕事をしていまして、リフォームとか得意分野。
新築のご相談も承っていて、これまでも何邸か、うちを窓口に
パナホームさんと住まいづくりもしています。太陽光発電もする。
リフォームもする。新築までする。しかし私は、いちばん大事なのは、
家電のアフターケアだと思っているんです。もし冷蔵庫や洗濯機が
故障でもしたら、その日から生活に困ってしまう。うちでは女性スタッフが、
洗濯槽クリーナーをお持ちして洗濯機にカビがつかないようお掃除したり、
シーズン前にはエアコンのフィルターのお掃除に伺っています。確かに
商売としての金額は、太陽光発電やリフォームの方が断然大きい。
でも、洗濯機やエアコンのお掃除をおろそかにするようになってはダメ。
お売りしたあとも、トラブルなく気持よくお使いいただけるよう、
家電のお世話に努めています。
意外と知られていないかもしれませんが、補聴器を扱っている
“街のでんきや”って、けっこう多いんです。補聴器はその方に合った
調整が大事なんですが、その点はご安心、ちゃんと専門家が診てくれます。
補聴器って、つくってはみたものの、結局使わず、放りっぱなしに
なっている方って多いですね。ご高齢の方がわざわざクルマで
耳鼻科などに調整に出向くのは、その方にとってもご家族にとっても
大きな負担。私どもでしたら、専門家がご自宅まで伺って、ご自宅の
環境で聞こえやすいように調整いたしましますから、ご負担も少ないか
と思うんです。「聞こえの相談会」も開催していますから、
お気軽にご相談いただけたらと思います。これからも、お客さまを思う
気持ちを大切に、いろいろな面で日常のお役に立っていきたいですね。
近くに住んでいるからこそ、地域の事や気候の事もよくわかってくれた上で、
最適なリフォームを提案します。
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