このあたり、冬になると凍りつくような寒さ。今年の1月にはマイナス17℃
なんていう日もありました。こういう寒冷地域で気をつけなくてはいけないのが、
エコキュートなどの配管の凍結。エコキュートには凍結防止ヒーターがついて
いて、冬場はヒーターのスイッチを入れて使用するのですが、うっかり入れ
忘れようものなら大変。配管が凍結してしまい、お風呂からキッチンから
家中のお湯がストップするという事態になります。実はずいぶん前ですが、
お客さまがうっかりヒーターを入れ忘れ、凍結させてしまったことが
実際にありまして。そのとき、思ったんです。ヒーターのスイッチを入れる
なんてことは、ささいなことに思えるけれど、お客さまにとっては
「冬が来る前に、忘れないように入れなくては」と気に留めておくこと自体が、
煩わしいことなのではないか。それ以来、うちの店では、冬前に一軒一軒の
お宅を訪ね、凍結防止ヒーターの準備ができているかどうかを確認。
また、それぞれシーズン前に、エアコンの冷房・暖房の切り換えや、
蓄熱式電気暖房器などがちゃんと動作するか点検に伺っています。
この厳しい寒さのなかでも、お客さまには快適にお過ごしいただきたい
ですから、さまざまなご提案をさせていただいているんですが、
多くのお宅で喜ばれているのが、浴室を暖めてくれるバス換気乾燥機の
設置ですね。このあたりは築30年以上の家が多く、そういう家の
ほとんどの浴室がタイル貼り。氷点下の日などは、お風呂といっても
震える寒さですから、ご高齢の方のヒートショックがたいへん心配なんです。
私たち、お客さまのお宅の事情はほとんどすべて頭にインプットされて
いますから、必要と思われるお宅には、バス換気乾燥機の快適さをご紹介。
お客さまのなかに、夜中までラーメン屋さんを経営し、
夜明け前に帰宅されてからお風呂に入られる方がいらしゃるのですが、
「凍えて帰った身体に、ホントにありがたい。十数万円でいのちを守れると
思ったら、安いもんだ」ととても喜んでいただき、
こちらの方がうれしくなりました。
うちの店では、エコキュートの設置や、バスやトイレのリフォーム、
太陽光発電やオール電化など、さまざまな工事に携わっていますから、
お客さまのお宅の屋根に上ったり、床下に潜ったり、なんて機会も多く
あります。いわば、お客さまが自分の家でも見ることのできない場所を、
私たちは見ているわけです。お客さまとしては、自分の家がどんな
状態なのか気になるでしょうから、そのときは状況を撮影し、
モニターに映してご覧いただくようにしています。あるお宅が
太陽光発電をご検討されているときのことですが、屋根に上ると、
ところどころにサビが出ています。そのまま放置するわけにもいかない
ので、私がせっせとペンキ塗りをした、なんてこともあります。
お客さまには、「でんき屋さんじゃなくて、ペンキ屋さんだね」なんて
言われながら、感謝されました。お客さまに感謝され、お客さまに感謝し、
というのが、「街のでんきや」をやっている喜びではないでしょうか。
近くに住んでいるからこそ、地域の事や気候の事もよくわかってくれた上で、
最適なリフォームを提案します。
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