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	妻が「一軒のおうちのような電器屋さんにしたい」と言い出したときには、びっくりしました。
	完成したとき、ご近所の方から「あらー、電器屋さん、やめちゃったの?!」と
	誤解されたりもしました。確かに、看板がなければ、とても電器屋には見えないですよね。
	無機質に電気製品を陳列するのではなく、
	一軒のおうちのような、暮らしの体温を感じるなかで家電を見てほしい。
	家電も、家具や雑貨と同じ、生活を心地よくする道具なんだから、というのが妻の思い。
	僕もその思いに賛同し、いままでの店の形態にとらわれるのではなく、
	僕たちが好きと思える、新しい店づくりにトライしました。
	設計は地元の建築家の方にお願いし、建築資材も地元の東濃の材木を使いました。
	多治見の電器屋なんだから、多治見を愛し、多治見の素晴らしさを生かしたいと思ったんです。
	家の周りを、広びろとした軒下デッキが取り囲んでいるのは、建築家さんのアイデア。
	とても気に入っています。イベントに立ち寄ってくださった名古屋のカメラマンの方が、
	「たぶん日本一おしゃれな電器屋さん」と、その方のブログで紹介してくれました。

	妻の亜好(あこ)です。
	夫はお義父さんが始めた電器屋さんを継いだ二代目なんですが、
	私は自分が電器屋さんになるなんて、結婚するまで思ってもみませんでした。
	でも、自分の人生の大半がここにあると思ったら、電器屋である自分を楽しみたいと思ったんです。夫と私が自分たちらしく、まず自分たちが楽しいと思える店をやっていきたい。
	私はもともと、陶芸とか手仕事がとても好き。
	電器屋さんをやっていても、そういう好きなことと関わっていきたいと思い、
	クラフト作家さんの作品や、お気に入りの雑貨、可愛い多肉植物の鉢なども、
	家電と一緒にお店に並べています。電器屋さんに行くというより、
	カフェや雑貨屋さんにあそびに行くような気分で、
	ふらりと立ち寄ってくださったら、うれしいなと思って。
	親子連れや、初めて来てくださる方、どこかで店のことをお聞きになったのか、
	遠方からわざわざ足を運んでくださる方も多く、新しい出会いがいっぱいあるんですよ。

	そんな出会いのなかから、いろんなことが始まっています。
	今年5月と10月には、広い軒下デッキを活かして、軒下マーケットを開催。
	地元のおいしいパン屋さんや焼き菓子屋さん、手芸作家さんなどが手作りの品を出店しました。
	ほんとに大勢の方に来ていただいて、軒下渋滞ができるほど。
	父の代のお客さまでは見かけないような、若い女性も多く、
	軒下マーケットを見に来た父がびっくりしていました。
	また、知り合いになったカメラマンの方やお菓子の先生を中心に、
	写真教室やスイーツ教室を開催。消しゴムハンコづくりや、
	木っ端を使った工作などのワークショップも開いて、みんなと楽しんでいます。
	縁が縁を呼び、素敵な出会いがどんどん広がっている。
	うちの店がそんな場になっていることが、うれしいですね。

近くに住んでいるからこそ、地域の事や気候の事もよくわかってくれた上で、
最適なリフォームを提案します。
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