うちの店は創業40年。社長である父が創業し、僕が2代目となります。
当初はイイヅカデンキという、ごく平凡な名前だったのですが、10年目くらいに、
ちょっとインパクトのある名前にしようということで、お客さまからネーミング募集のイベントを
行いました。多数の応募から白羽の矢が立ったのが、「待合室イイヅカ」という名前です。
店の隣に幼稚園があるのですが、バス通園する園児のお迎えにいらした保護者の方々が、
うちの店を待合室がわりに利用されていて。
それでお客さまも、このちょっと変わったネーミングが思い浮かんだのだと思います。
その当時、僕はまだ子どもでしたから、「でんきやなのに、待合室なんて名前、ありえん」と
思ってました。でも、確かにうちの店、待合室みたいなんです。近くでゲートボールを楽しむ方々の
集合場所になっていたり、お友だち同士がお茶を飲みながら待ち合わせしていたり。
いつも店には誰かがいて、うちの母や妻とおしゃべりをして、それは賑やかなんです。
なかには半日ぐらい、うちで過ごす方もいらっしゃいます。
居心地がいいと思っていただけたら、うれしいですね。
店に飾らしていただいている凝った折り鶴や手作りのお人形は、お客さまからのプレゼントです。
うちの店、ほかのでんきやさんが驚くような特別なサービスをしているわけではないんですが、
こうして毎日、地域のみなさんがちょっと遠くからでも顔を出してくださることが、
何よりの自慢かもしれません。
この地域には200年ほど昔から、咲前(さきさき)神社に“太々神楽”という舞を奉納する
習わしが伝わってきました。
戦時中に途絶えてしまったのですが、40年ほど前に宮司さんや氏子の方々のご尽力により復活。
僕も地域の伝統芸能を次の世代へ伝承していきたいと、保存会に属して、4月1日には奉納の
神楽を舞っています。
このときの音響設備をはじめ、初詣や夏の盆踊りの照明設備なども、でんきやとして
お手伝いしています。
また消防団にも入っていて、いざという時は、仕事は父にまかせて消火に駆けつけます。
地元のために、ひと肌脱ぎたい。
ここで生まれ、ここで育っていますから、地元に愛着があるんです。
新しいオーブンレンジに買い替えたい。そんなときは、お客さまのお宅に商品を持ち込んで、
説明会を開くこともあります。調理器具などのご紹介は、主に妻の役目。
店頭でご紹介するよりも、実際に触れていただきながら、ゆっくりていねいにご案内が
できますから、なかなか好評なんです。
ご近所の方も集まっていて、一緒に身を乗り出して話を聞いていたりします。
ご購入いただいた方には、お客さまのキッチンで一緒に料理しながら、使い方のご説明を
することも。
せっかく買っていただいたのですから、いろいろなお料理を楽しんでいただけたらと思うんです。
いま話題のロボット掃除機ルーロなども、実際にそのお宅で体験していただくのがいちばん。
エアコンのフィルター点検などにお伺いするとき、ついでにルーロも持っていき走らせたりします。
一生懸命に掃除をしている姿に「健気でかわいい」なんて声があがりますが、
とれたゴミの量にもびっくりされます。
お客さまの身近にいるからこそできるサービスをしていきたい。
前橋から嫁いできた妻も、でんきやという初めての仕事に戸惑いながらも、
いまではすっかりお客さまに可愛がっていただき、「ナナちゃん」「ナナちゃん」と娘や孫のように
親しくしていただいています。
うちは、何から何までイイヅカさん。超ベリーグッド!です。
電話するとすぐ来てくれて、「これならまだ使えるよ、直せるものは直した方がいいから」と、
厄介そうなこともすすんで修理してくれます。電池1個、電球1個から届けてくれますしね。
父がいた頃は、ゲートボールの帰りに仲間たちと、イイヅカさんとこでお昼ごはんを食べたり
していたものです。息子も小学生のときにはよく、学校帰りに待たせてもらいました。
迎えに行くと、イイヅカさんの奥さんや近所のお母さん方と子育ての話に盛り上がったりした
ものです。
その息子が大学入学で家を出るときは、電化製品と一緒に、引っ越しの荷物を東京まで
運んでくれたんですよ。でんきやさんが、そんなことまでしてくれるなんて。
うちの生活は、イイヅカさんとこなしじゃ考えられないですね。
近くに住んでいるからこそ、地域の事や気候の事もよくわかってくれた上で、
最適なリフォームを提案します。
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