ここ宮崎県延岡市の北方町は、山と渓谷が美しい風光明媚な町。
店は、いくつかの商店が連なる通り沿いにあるんです。
通りを歩いている人が、うちの店の前を通りかかると、吸い寄せられるように中に入っていらして、
まるで喫茶店のようにコーヒーを飲みながら、お喋りタイムが始まります。
みなさん、店で飼っているウサギをとても可愛がってくれます。
実は北方町は、全国でも珍しい干支の町。町内が12の区分に分けられ、それぞれ子丑寅卯…と
十二支の住所表記になっているんです。うちの店があるのは、卯の地区。
それで、ウサギが看板娘というわけ。町内の街灯も、卯の地区ならウサギの飾り、子の地区なら
ネズミの飾りがついているんですよ。町には全部で500本ほどの街灯がありますが、
そのLED化をうちの店がお手伝いしています。
うちの店、ちょっとユニークなサービスをしています。
お客さまを撮影し、その写真を年賀状にして、それぞれのお客さまにお送りしているんです。
写真プリントの年賀状といえば、出す側の家族写真だったりするのが普通ですが、もらった年賀状を
見たら、そこにはご自分のプリント写真。そんな、驚くやらうれしいやらのサービスを、
もう十数年続けています。撮影するのは、年に三回ほど開催しているパナソニックフェアのとき。
このサービス、いまや町の人たちにすっかり知れ渡っていて、なかには年賀状になるんだからと、
気合の入ったファッションで来られる方もいらっしゃいます。
楽しみにしてくださってるんだなぁと、うれしくなります。若い人ならスマホでパシャパシャと、
撮影するのは日常茶飯事でしょうけれど、お年寄りは写真を撮ってもらう機会も少ないですから、
とても喜んでくださいます。みなさん、本当にいいお顔をされています。
そういえば、うちで撮った写真が、亡くなった方の遺影に使われたこともあるんです。
ご家族みなさんが、この笑顔がいちばん素敵と選んでくださったそうです。
電気以外のことでも、お客さまのご要望にはできる限りお応えするのが、うちのモットー。
先日は、80歳すぎのお母さんが、還暦を迎える息子さんにお祝いを贈りたいと、
僕にご相談がありました。マッサージチェアを贈りたいのだけど、還暦祝いなんだから、下に敷けるような赤い絨毯も一緒にプレゼントしたいとのこと。とはいえ、ご自分は歳も歳だし、絨毯を買いに出歩くのはちょっとシンドイ。サプライズプレゼントだから息子に相談するわけにはいかないし、
僕のほうで、ぴったりの絨毯を探してくれないかというご要望でした。
イメージに合うちょうどいいサイズの絨毯を求めて、ホームセンターなどをハシゴ。何軒も何軒も
探し回って、やっと“これだ!”という絨毯を見つけました。お届けしたときのお母さんのうれしそうな顔。プレゼントされた息子さんも、さぞ喜ばれたことと思います。
こういうお顔を見られることが、街のでんきやをやっている僕の、いちばんの喜びかもしれません。
でんかプラザきたかたさんとは、もう何十年来のお付き合いです。家族みたいなもんですね。
お店はちょっと離れた場所にあるんですが、何かあると「あれ、もう来てくれたの?!」と
こちらが驚くくらい、すぐ駆けつけてくれるんです。実はほかで買ったものもあったのですが、
トラブルが起きると面倒みてくれるし、大助かりです。家電以外のことも頼りっぱなしですね。
息子の還暦祝いの赤い絨毯、5、6軒ぐらい回って、やっと見つけてくれたそうで。
私らには、本当にありがたい存在ですねぇ。
近くに住んでいるからこそ、地域の事や気候の事もよくわかってくれた上で、
最適なリフォームを提案します。
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