母に介護が必要となったとき、どんなふうにしてあげればいいのか試行錯誤の連続でした。
ケアマネジャーさんに相談したり、介護福祉用具のことを自分なりに勉強したり…。
うちの店のお客さまもご高齢のご家族を抱えるお宅が多いですから、会話の話題はつい介護のこと。
お互いの悩みやお困りごとを打ち明け合ったりしているうちに、
「介護のことも、アンタんとこでやってくれるといいんだけどねぇ」というお声を
耳にするようになりました。それで、半分は自分のため、半分は自分が経験したことが
少しでもお客さまのお役に立てたら、という思いで、4年ほど前に介護福祉用具のレンタル業を
始めることにしたんです。介護福祉用具はちょっとした差で、使い心地が大きく変わります。
たとえば介護ベッドも、マットレスの硬さが少し変わるだけで、つらさが和らいだりするものなんです。ケアマネジャーさんのもと、介護される方、する方の、お一人おひとりの状態やお気持ちにていねいに向き合い、こまやかなご提案ができたらと思っています。
専門コーナーには、履くとつま先が上がって歩きやすくなる靴下など、アイデア商品もいろいろ揃えています。
「炊飯器を見にきて、靴下を買うことになっちゃった」とお客さまも笑っています。
車椅子も乗り物ですから、ふつうの車と同じように整備が必要です。
いや、足のご不自由な方がお使いになっているわけですから、万一ということがないよう、
それ以上に念には念を入れた安全点検が必要だと思うんです。
うちの店では、レンタルされているお客さまのところには毎月お伺いし、
ブレーキの効きやタイヤの状態、操作性などに異常がないか点検しています。
思えば、電気の仕事とはずいぶん違うことをしているなぁ、
と自分でも不思議な気持ちになるんですが、お客さまは「知らん人にやってもらうより、
顔見知りのアンタにやってもらう方が安心できるわ」と言ってくれます。
お客さまのお宅に伺うと、「上がり框に、うちのような跳ね上げ式の手すりをつけると
ラクじゃないかなぁ」とか、「階段には、すべり止めをつけてあげよう」とか、
いろんな改善が思い浮かびます。根底にあるのは、「自分の親だったら…」という思い。
お客さまには、自宅で行った介護の工夫を、ショールームがわりに見ていただいたりもします。
介護福祉関係のリフォームは、それぞれのお宅の状況が千差万別ですから、
やればやるほど難しさも感じますが、それだけにやり甲斐があります。
家業が街のでんきやでありながら、以前は量販店に勤めていました。
管理職にまでなったんですが、もうストレスが溜まりに溜まって。
いちばんの原因は、お客さまに良かれと思うことが、なかなか実行できないこと。
お客さまに困っとると言われても、すぐ飛んでいけない。修理が必要になっても、
代替品を貸し出しできない。お客さまのことより、こっちが売りたいものを優先する。
僕にとっては、お客さまを見ていない仕事の仕方に思え、それがつらくなったんです。
両親がやっている街のでんきやを継ぐことにして8年ほどになるんですが、
いまは僕がやりたかった仕事の仕方ができて楽しいです。
お客さまとその場限りのつきあいなら、いいことばかり言えばいいけど、
僕たちはお客さまとは生涯のつきあい。売って逃げるわけにいかない。
その商品を面倒みていくのは自分ですし、ウソついてモノ売っても仕方ないんです。
一時の儲けよりも、一生の信用。いつもお客さまに誠実でありたいからこそ、
お客さまが欲しいとおっしゃる商品も、その方に合わないと思えば、
いくら高額でもおすすめしないこともあります。特に介護福祉のための商品やリフォームは、
お一人おひとりを家族のように思う気持ちがすべてだと思います。
宮田さん、今日は洗濯槽のクリーニングに来てくれました。
年に一回、必ずやってくれて、うちの洗濯機はパッキンも黒カビしらずなんです。
うちはもう、なんでもかんでも宮田さんとこにオンブにダッコ。
おじいちゃんにサポートが必要になったときも相談したら、「こんなのがあるよー」と、
立ち座りしやすい椅子や、着脱しやすい靴を教えてくださって、
おじいちゃんにとても喜ばれました。新しい家電を買うときも、
自分のうちにはどの機種がふさわしいか、わからないじゃないですか。
自分でいちいちサイズを測って、カタログを比較するのも面倒ですし。
宮田さんは、うちだけ用の特製カタログファイルを用意して、
わかりやすく説明してくれるんですよ。頼っていたら安心です。
近くに住んでいるからこそ、地域の事や気候の事もよくわかってくれた上で、
最適なリフォームを提案します。
あなたのおうちの事をなんでも相談できる頼れるパートナーを探してみませんか?