お客さまと店の間に“それぞれの物語”
Vol.81
お客さまを元気にする話
地域のみなさんと
元気に明るく暮らせるのが、
いちばんね。
静岡県静岡市
パレッツ富士見
代表取締役 酒井誠
うちの店の女性パワーはすごいですよ。
いろんなことを企画して、お客さまと楽しんでいます。
「地域の人々になくてはならない店」になりたいですね。
代表取締役 酒井誠
うちの店はすごく明るいんです。
僕はもっぱらエアコンの設置工事だったり、リフォームの打ち合わせだったり、ご購入いただいた商品のアフターケアだったりで、お客さまのところに出かけていることが多いのですが、店に戻ってくると、外まで笑い声が聞こえてきます。
テーブルを囲んで、お客さまと母やパートの渡辺さんが楽しそうにお喋りをしているんです。毎月、お客さまを集めて料理会なども開いていますし、店がコミュニティルームみたいになっています。
うちの店は、男は社長である僕ひとり。
電機メーカーに勤めていた父が脱サラして、昭和47年に母とでんきやを始めましたが、父は僕が高校2年生のときに亡くなりました。
そのとき兄は大学生でしたが、僕は大学に進学する気は全くおこらず、かといって、特にやりたいことがあったわけでもなく、店を継ぐことにしました。
最初の一年間は他店で修業させてもらいましたが、お客さまと同程度の知識しかないズブの素人がでんきやになろうとしているのですから、ミスもいっぱいしてきました。
でんきやになって、今年で18年目。
いまでも自分はまだまだと思っていますが、まわりに助けられてここまで来ました。
リフォームについても専門業者さんとの協力体制を構築でき、規模の大きなご依頼にもしっかりとお応えできるようになりました。
家を新築されたお客さまから、
「アンタのところでずーっとアフターケアしてほしいから、中の設備はみんなまかせるわ」
とご指名をいただいたときは、うれしかったですね。
うちの店が補聴器に力を入れているのは、
お年寄りに元気になってほしいから。
会話が戻ると、外に出る気力も湧きますしね。
母 酒井久子
月によって変わることもありますが、うちの店は、毎月第3月曜日が「耳の日」。
補聴器の専門員の方に来てもらい、聞こえの相談会とアフターケアを行っています。
補聴器というのは、ご購入いただいたあとのメンテナンスが大事。
お使いいただいているうちに、聞こえの具合が変わることもありますから、定期的なチェックが欠かせません。
それに、細かい部分のクリーニングは、日頃のお手入れでは難しいですからね。
最も売りっぱなしにできない商品のひとつなんです。
この日は朝から、アフターケアにいらっしゃるお客さまたちで賑わいます。専門員とご自宅までお伺いすることもできるのですが、わざわざ店に来たいという方も案外多いんです。
ここに来れば、コーヒーを飲みながら、みんなと顔を合わせてお喋りできるからって。
会話が戻ると、家から外に出ようという前向きな気持ちが生まれるんですね。
ご家族からは、「大声で何度も繰り返し言わずにすむようになり、ケンカが減った」なんていう話も耳にします。
まだ補聴器をつけていない方が、聞こえの相談会にいらっしゃると、「早くつけるといいよー。よーく聞こえるようになる」と、お客さまご自身がおすすめしたりされています。
午後は、遠くのお客さまや、なかには足のご不自由な方もいらっしゃいますから、お宅に伺ってメンテナンスするのですが、「まだかーい?」と電話が入ることもあります。
お喋りするのを楽しみに待っていてくださるんです。
補聴器というと、「いやいや、自分はまだそんな歳じゃない」と、最初は拒まれる方も多いです。
でも、人間誰しも歳をとれば老眼にもなるし、耳も遠くなる。
老眼鏡をかけるように、当たり前のように補聴器のお世話になればいい。
そんな気持ちで、お客さまの元気をお手伝いさせてもらっています。
お料理会に何度もいらっしゃるうちに、
食の細かったお客さまが、どんどん元気になられて。
街のでんきやさんは、やり甲斐のある仕事です。
従業員 渡辺さん
私はこの店にパートで働くようになって、19年になります。
でんきやさんのお仕事は初めてだったのですが、子どもの学校行事などがあるときはお休みをいただいていますし、何よりもお店に来ることが楽しい。
だから、19年も続いているのだと思います。
このお店では、ここで働いていなければ味わえないような感動をいっぱいもらっています。
特に印象的なのは、お料理会でのこと。
IHクッキングヒーターやオーブンレンジなどを使いこなしていただくために、お店で定期的に料理教室を開き、みんなで食事を楽しんでいるのですが、初めて参加してくださったお一人が、「私はあんまり食べられないからいいわ」と、食事をせずに帰ろうとなさいます。
みなさんともあまりお喋りなさいません。
実はその方、お耳がちょっと遠く、その後、私たちのおすすめで補聴器をつけられました。料理会にもたびたび顔を出してくださるようになったんですが、表情がどんどん明るくなり、お喋りの輪にも楽しそうに加わっていらっしゃいます。
そしていまでは、あんなに食の細かった方が、お料理会のお食事もすべて召し上がれるようになったんです。
街のでんきやさんは、一人のお客さまをこんなにも元気にすることができる。
私は、とてもうれしかった。やり甲斐のある仕事だと思いました。
フェアのときなどは、お客さま同士がテーブルを囲み、話に花を咲かせています。
介護の話題もでてきます。自分だけが介護でツライ思いをしているわけじゃない。
話し相手がいると、そんな元気も出てくるようです。
お店は、私にとっても元気をくれる場所。
お年寄りとお話ししていると、声が大きくなるのですが、家に帰っても大きな声で話しているようで、「お母さん、テンション高いよ」と子どもたちに言われます。
TOPICS
地域の方々の健康についてもお手伝いできたら。
NPO法人“東京ベルズ”を招き、楽寿会のみなさんと
「のどピコ体操」コンサートを楽しみました。
うちの店には、ご年配のお客さまも大勢いらっしゃいます。
健康面でももっと何かお手伝いできることはないかしら、と考えていたところ、街のでんきやさんである福島県の第一電化さんが、「のどピコ体操」コンサートを開催したという話を、このホームページ上で知りました。
「のどピコ体操」というのは、声楽家であり、NPO法人“東京ベルズ”を主宰する高牧康氏が考案した、声帯のアンチエイジング。
加齢や会話の減少によって萎縮した声帯を鍛え、誤嚥を予防するためのものだとか…。
「あっ、これだ!」と興味をもちました。
私たちのお知り合いにも、誤嚥性肺炎で亡くなった方がいらしたんです。
第一電化さんにさっそくお電話し、開催までのお話を伺いました。
そして、地域のシニアの会である楽寿会の会長さんのご協力もえて、「のどピコ体操」コンサートを開催。60人ほどの方に参加いただきました。
“東京ベルズ”さんのうっとりするコーラスに聞き惚れたり、みんなで「のどピコ体操」をしたり、からだもココロも元気になる、楽しい時間を過ごしました。
これからはうちの店でも、みなさんと「のどピコ体操」を続けていきたいと思っています。
お店の情報
- 名称
- パレッツ富士見
- 住所
- 〒422-8033 静岡県静岡市駿河区登呂3-30-1 店舗詳細を見る
- 電話番号
- 054-286-7918
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