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vol.88
街のでんきやをやめなかった話

お客さまを大切にする
ことだけを考え、
自然体でやっています。

鳥取県西伯郡日吉津村
長谷川電器サービス
野崎英子

たくさんのお客さまがいらっしゃるのに、
「街のでんきやをやめます」とは言えません。

街のでんきやをしている主人と出会ったのは、いまから42年前。わが家のテレビが故障したとき、近所のおばさんの「でんきやを始めたばかりの人がいるから、買ってあげたら」のひと言で、新しいテレビと、お婿さんがうちに来ました。そして私は何もわからないまま街のでんきやになり、最初のうちは戸惑うことばかりでしたが、何とか主人を手伝ってきました。

主人は昔から「60歳になったら仕事をやめる」と宣言しており、60になったら本当にさっさと引退しました。息子は大学卒業後、県外に就職しておりましたし、店をどうしたものかと思案にくれました。

長年働いてくれている従業員さんもいますし、何百人ものお客さまがいらっしゃいます。お客さまお一人おひとりのお顔を思い浮かべると、これまでさんざんお世話になりながら、「今後はもう、買っていただいた製品の面倒はみられません」なんて、私にはとても言えません。

私に社長が務まるだろうかと不安を感じながらも、街のでんきやを続ける覚悟を決めました。

そして4年ほど前には、息子もこの仕事をすると戻ってきてくれ、いまは総勢9名でやっています。

お客さまは、“人”につきます。
誠実に仕事をしてくれるスタッフに恵まれました。

どこの街のでんきやさんもそうだと思うのですが、お客さまからは「ちょっと来てー」の電話がよくかかってきます。

先日はおばあちゃんから「テレビが英語ばっかり喋っとる」というお電話。「リモコンに触らんかった?」と尋ねても、触っていないとおっしゃるのですが、お宅に伺って確かめると、案の定、気づかぬうちにリモコンを押していたんですね。

こういうことが日常茶飯事ですが、こういうことに対応して差し上げられるるのは、私たち街のでんきやだけ。だから、店はお盆とお正月を除いて年中開けているんです。従業員は週休2日制ですが、ローテーションを組み、誰かが対応できるようにしています。

お客さまからは、「明日でいいから◯◯くんに来てほしい」と言われることがあります。「うちのことをいちばんわかっている彼に頼みたい」というお気持ちだと思います。

お客さまは、“人”につくんだなぁと、つくづく思います。とてもありがたいことですし、そんなふうに信頼していただけるスタッフが揃っていることは私の誇りです。でも、その人がいないと対応できないようではご迷惑をおかけすることもありますから、情報を共有するように心がけています。

自分自身が介護の体験もしましたし、
使ってよかったと実感する商品は、
商売を抜きにして、熱く語ってしまいます。

私もヘルパーさんに手伝っていただきながら自宅で父を介護していたのですが、お客さまのなかにも介護している方って多いですね。ときどき息抜きのように、うちの店にお喋りしにいらしゃいます。話してどうこうということでもないんですが、喋れば少しは気持ちがラクになりますからね。

うちは介護してるときに、自宅をリフォームしました。トイレもお掃除の負担を減らすためにアラウーノにし、車椅子でそのまま入れるように改装しました。これで、介護するほうも、されるほうも、ずいぶん負担が軽くなったと思います。リフォームして本当によかったと思いました。

このときの経験を、介護でつらい思いをされているお客さまには、つい話してしまいます。何とか少しでもラクになっていただけたらと思うんです。

また、火を使わないIH調理器などは、ご高齢の方がいらっしゃるお宅でこそ使ってほしい製品のひとつですが、新しいものに抵抗を示すお年寄りもいらっしゃいます。そんな方には、「うちは高齢の母が自ら、“料理しているときに袖に火がついたらコワイから”と、自分で率先してIHに替えたんですよ」とお話ししています。

これまで主人と私は支店を出したりすることは考えず、自分たちの目が届く範囲で、お客さまを第一にやってきました。これから息子の時代になっても、お客さまを大切にすることだけを考えて、無理せず自然体でやってくれたら、それがいちばんです。

お店の情報

名称
(有)長谷川電器サービス(でんき館)
住所
〒689-3553 西伯郡日吉津村日吉津542-2店舗詳細を見る
電話番号
0859-27-0110

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