お客さまが困るのを
黙って見てられなくて。
やめる店を引き継ぎました。

鹿児島県姶良市
セブンプラザ姶良店
喜友名栄治

「かかりつけの電器店」をモットーに、
「お客さま第一」を心がけてきました。

同じセブンプラザグループ内では特別なことではないんですが、私が経営している姶良店は80坪の広さがあります。

近頃はリフォームのご依頼がとても多いものですから、ちょっとしたショールーム代わりになればと、システムキッチンは3タイプ、バスルームも3タイプ、体験型のトイレなども備えています。テレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電製品もできる限り多くの機種を揃えるようにしていますし、小物商品や消耗品なども、どんなニーズにもお応えできるように充実させています。補聴器も扱っていますから、静かな環境で“聞こえの測定”ができるよう、補聴器専用ルームも設けています。

「ここに来れば何でも揃うし、ミニ量販店だね」とおっしゃる方もいらっしゃいます。でも、うちはあくまで、街のでんきや。私は1981年に脱サラして、わずか8坪の店から街のでんきやを始めたのですが、創業以来ずっと心がけてきたのは、「お客さま第一」。お困りのときにすぐ駆けつける「かかりつけの電器店」であることをモットーとしてきました。

おかげさまで、お客さまがお客さまに、うちの店のことを紹介してくださいます。ここ姶良市は、鹿児島のなかで人口が増加している唯一の地域で、若いファミリー層など新規のお客さまも増えています。ありがたいことです。

閉店が決まった、街のでんきやさんを引き継ぎました。
お客さまがお困りになっては…、という一心で。

2016年に支店として、重富店を新しく出店。そして今年3月、事情により閉店せざるを得なくなったエース電器を、セブンプラザエース電器として引き継ぎました。

エース電器は姶良店より3年早く創業した、加治木町の地域一番店といわれるでんきやでした。多くのお客さまがいらっしゃるのに、これまで頼りにしていたお店がなくなるようなことがあれば、ご購入された電気製品のアフターサービスなどはどうするのか。お客さまがお困りになるのを、黙って見ているわけにはいかないと思いました。

幸いうちはスタッフにも恵まれており、人員体制の面でも、どうにかやっていけるのではないか。悩んだ末、エース電器を継承する決意をしました。

引き継いでまだ3カ月余り。覚悟はしていたものの、いざ、ふたを開けてみると、正直わからないことだらけです。引き継いだお客さまはみな、私たちにとっては初めてのお客さま。どんな電気製品を購入され、どんな家族構成で、どんなライフスタイルを送られ、どんな好みをお持ちなのか、イチから把握に努めねばなりません。それでも焦らず謙虚に、お客さまのお困りごとに誠心誠意お応えしていきたいと思っています。

もともと私は設置工事などの現場仕事が大好きなのですが、エース電器を継承してからは、お客さまのお宅に出向くことが多くなりました。先日はエアコンの取り付けに伺ったら、ガステーブルのこと、テレビの映りのこと、次々と相談されました。こうして、一つ一つ丁寧にお応えしながら、信頼の絆を築いていければと思います。

お客さまに新しい体験をしていただきたくて、
「テクニクスサウンドトレーラー」を招きました。

実は私は、大のオーディオ好き。商売とは関係なく自宅用に、テクニクスのオーディオシステム一式を購入しました。そのご縁から、夏のフェアに「テクニクスサウンドトレーラー」に来てもらうことにしました。

「テクニクスサウンドトレーラー」というのは、ハイエンドなオーディオシステムを載せ、全国各地を旅する移動式の試聴ルーム。いま音楽はダウンロードして楽しむ方が多いようですが、町の人たちにぜひ、感動のステレオサウンドを味わってほしい、新しい体験と出会ってほしい、そう思ってのことです。

残念ながら当日は、あいにくの大雨となってしまいましたが、それでも多くのお客さまが足を運んでくださいました。みなさん、店の前に停まった、カッコいいシルバーのトレーラーにびっくり。久しぶりに聴く迫力のサウンドに感激するお父さんや、初めてステレオサウンドに触れるお子さま…。町の方たちにとても喜んでいただけました。

これからも、地域のみなさまのお役に立てるよう、「お客さま第一」を貫いていきたい。セブンプラザグループでは、お付き合いのあるお客さまから、お気づきの声をいただくアンケートを実施しているのですが、お客さまの声は神さまの声として、よりよいサービスができるよう努めていきます。