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Vol.99
地域活性の話

人口も減っているこの町が、
元気になるよう
僕らが盛り上げていきます。

北海道室蘭市
パナデンあさみ
浅見篤志

電器店の数も減りゆくばかりの町。
生まれ故郷のでんきやになろうと、帰ってきました。

室蘭は北海道の中ではわりと温暖で、雪も少ないほうなんですが、今日は特別に凍えますね。マイナス10度を超える寒さなんて、めったにないことなんですけど。外を歩いている人を誰も見かけないでしょ。この町はそもそも人口がかなり減っていまして。以前は、華々しく出店した家電量販店も撤退してしまったところがありますし、電器店の数も少ないです。

うちの店は、ちょうど創業40周年。僕は大学卒業後、八戸のパナソニックのでんきやさんに10年間ほど勤務していました。その頃の僕は500軒ほどのお客さまを持っていましたし、このまま八戸の店で仕事を続けていこうかと思っていました。しかし結局、11年ほど前に、実家のでんきやを継ぐことを決意して、生まれ故郷に戻ってきました。やはり親父が頑張ってきた店を途絶えさせるのは忍びなかったですし、地元を捨てるような気持ちにはなれなかったですね。

10年間でんきやで仕事をし、自分なりにノウハウを築いてきたとはいえ、室蘭では、僕のお客さまは誰もいないゼロからのスタートです。とにかく自分の給料は、自分で稼ぐしかない。まずは、町のみなさんに顔を覚えてもらい、住まいのお困りごとはどんなことでもお応えしようという覚悟で始めました。

この町の、住まいのお医者さんとして。
信頼できる専門業者さんが、僕の仕事を助けてくれます。

お客さまのお宅を訪ねると、たとえば網戸の破れや建具のガタつきなどに気づくことがあります。「あれー、これ、直そうか」と言うと、「えー、アンタんとこでやってくれるの?!」とうれしそうな顔。こういうことを面倒みてくれる業者さんが、この町にいるのかどうかもわからず、そのまま放りっぱなしにして我慢していたと言います。若い人ですと、インターネットで検索して業者さんを探し出し、遠くの町から直しに来てもらうこともできるかもしれませんが、ご高齢の方ですとそうもいきませんからね。

僕たちパナデングループは、「住まいのお医者さんになる」をキャッチフレーズに掲げているんですが、水道の水漏れ修理、網戸やふすまの張り替え、雨どいの修理などから、キッチンやバスルーム、トイレ、洗面所などのリフォームまで、住まいのことならどんなことでもご相談に応じています。

もちろん、全てをうちの店だけでやることなんてとてもできませんから、僕は大工さんなど専門業者さんとのネットワークづくりには特に力を入れてきました。

いまも新築の賃貸物件の電気設備工事を一切まかされているんですが、こういう大規模な仕事に取り組めるのも、信頼できるパートナーがいてこそ。自分と同じような気持ちで、真摯に誠意をもって仕事に取り組んでくれる仲間の業者さんたちには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

子どもたちのためにも、町を元気にするのが僕らの役目。
有志が集まって、いろいろな活動をしています。

僕は「共存共栄」という言葉が大好きです。この考えを経営の根本として貫かれた松下幸之助さんのことは、本当に尊敬しています。うちの店と専門業者さんとが「共存共栄」の精神で結ばれていることはもちろんですが、僕は、こうして仕事をさせてもらっている地域社会に対しても、自分たち世代がちゃんと未来を見据えながら、よりよい町へと発展させていく責務があると思っています。

室蘭市は急激な人口減少による地域の活力低下を深刻な問題として捉え、「まち・ひと・しごと創生」というビジョンを打ち出していますが、ここ蘭北地区では僕たち有志15名ほどが業種を超えて自主的に集まり、地域を盛り上げるさまざまな活動を行っています。

たとえば小・中学生を対象にした職場体験イベントもそのひとつ。お医者さんや薬剤師さんは、人工呼吸の仕方やバイタルデータの取り方をレクチャー。僕はでんきやとしてモノづくりの楽しさを子どもたちに知ってほしいと思い、ラジオの解体・組立を子どもたちと行いました。ふだん目にすることのないブラックボックスの中身を見た子どもたちは、目をランランと輝かせていました。こういう機会が、子どもたちの将来を広げるきっかけになればいいと願っています。

ほかにも地域住民の方々に向けては、災害にあったときの炊飯の仕方や、ロープの結び方などを学ぶ、防犯防災の講習会などを実施。また、“夜のお酒のウォークラリー”と題した地域の飲み屋さんを巡るツアーは、60名以上もの人を集めて大盛況。これまで知らなかった人同士が出会い、町の親睦を深めることができました。

最後に余談ですが、僕の趣味はトランペット。おじさんバンドを組んでいますが、バンド名は“いぶりーず”。“いぶり”というのは“胆振”で、この地域一帯の名称なんです。こんなところにも、僕たちの地元愛が表れたかな、なんて思います。

お客さまのお話

テレビを大きくしたら、前の場所に置けなくなって。
壁掛けテレビになるよう、大工さんと工夫してくれました。

I様

以前は押入れに収納するようにしてテレビを置いていたんです。場所もとらずに、なかなかいい具合でした。ところが大きいテレビに買い換えようとしたら、押入れには入らなくて。どこに置けばいいかと思案していたら、あさみさんからグッドアイデア。大工さんと相談して、押入れの前に板壁をつくり、壁掛けテレビのように設置してくれました。あさみさんのところには、日頃から何でも頼りっぱなしだけど、テレビを置くための大工仕事までしてくれて助かりました。

映画や海外ドラマを見るのが趣味だけど、
TVやレコーダーの接続はお手上げ。
あさみさんの配線テクニックは、さすがプロです。

K様

僕は大画面テレビで映画を楽しむのが、至福のひととき。妻はもっぱら海外ドラマを楽しんでいますね。テレビにチューナー、DVDデッキなどがあふれるわが家ですが、僕は配線のこととなると、さっぱりわからない。全てあさみさんにおまかせしていますが、ゴチャゴチャ複雑になりそうな配線もすっきりきれいにまとめてくれて、さすがプロは違うと感心しました。

お店の情報

名称
パナデンあさみ
住所
〒050-0063 室蘭市港北町1丁目10-5店舗詳細を見る
電話番号
0143-55-7436

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