パナソニック・ホームパナソニックの店トップ > お客さまと店の間に“それぞれの物語” > 被災した街のでんき屋さんの話(古内電器商会)

お客さまと店の間に“それぞれの物語”

vol.9被災した街のでんき屋さんの話

被災した街の方々に、
少しでも明るい気持ちになれるひとときを。

うちの店では、「素敵なお食事会」「素敵なフラワーアレンジメント教室」「素敵なクラフト教室」「素敵な折り紙教室」「素敵なパンづくり教室」など、街のみなさまが気軽に集える、いろいろな女子会を開いています。そもそもこういう会を開こうと思い立ったのは、東日本大震災があったから。津波はうちの店の寸前まで押し寄せ、いまなお多くの方々が行き場の見えない状況で暮らしていらっしゃいます。そんな毎日のなかで、何か明るい気持ちになっていただけるようなことができたら…。そう思い、震災から一年ほどたったときから、うちの店でいろいろな集いを催すことにしたんです。「古内電器に行けば、みんなとおしゃべりしたり、ちょっと楽しいひとときを過ごせる」と、街のみなさまに喜んでいただけたらうれしいです。

ささいなことでも、
いえ、ささいなことだからこそ。

あの震災を体験して私たちは、街のでんき屋の使命というようなものを、ますます強く実感するようになりました。震災当時も、お洗濯にお困りの方々のために数台の洗濯機を自由にお使いいただくような協力をさせていただきましたが、街の方々のお困りごとには全力でサポートしたい。うちのお客さまには、おひとりになられたお年寄りも大勢いらしゃいます。新しい洗濯機の使い方がなかなか覚えられない方には、洗濯機に番号をふって、使い方の手順を示してあげる。冷蔵庫を買い替えられたら、野菜室と冷凍室を間違えないようシールを貼る。エアコンの冷房と暖房の切り替え時期には、お宅を訪ねてリモコンのセットをし直す。また、“国民ソケット”のような、いまではほとんど使われなくなった商品も、納屋が多いこの地域のお客さまが必要とする限りは切らさないようにしておく。ささいなことかもしれませんが、ささいなことだからこそ、街のでんき屋がやらなければと思うんです。

これからも、街のお一人お一人に
寄り添っていきたい。

街のでんき屋というのは、地元の方々と共にあってこそ。この店も大船渡で創業して半世紀以上たちました。私たちは二代目なんですが、息子たちも三代目として継いでくれます。この大船渡という街で、これからも地元の方々の日常を身近に見守りながら、お一人お一人に寄り添ってお役に立っていきたい。震災は辛すぎることではあるけれど、そんな思いをますます強いものにしました。いま、うちの店がどこまでできているかわかりませんが、そういう店であるよう努めていきたいと思っています。

※ここでご紹介したサービスは、この店独自のものです。すべての店で行われているものではありません。

パナソニックキッズスクール×東北のパナソニックの店
  • 松下幸之助は私たちの中に生きている パナソニック100年 あなたの街のでんきや物語 街を元気にプロジェクト著 PHP研究所出版
  • パナソニックの店のうたができました
  • 街の元気屋さん 街を元気にプロジェクト著 PHP研究所出版