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お客さまと店の間に“それぞれの物語”

vol.13新しい土地で頑張るでんき屋さんの話

避難先を転々としてきましたが、
やっと事務所を開設できました。

私たちが暮らしていた福島県の浪江町は警戒区域に指定され、しばらくは南相馬市、福島市、会津若松市と避難先を転々とする日々。一緒に店をやっていた息子夫婦はお腹に子供がいたこともあり、横浜に移り住んでいましたが、いまはまた合流し、郡山市久留米に腰を落ち着けています。店舗はまだありませんが、先日、仮事務所を開設。新たな一歩を踏み出すことができ、家族みなで力を合わせて頑張っていこうとしています。あの当時は、これからいったいどうしたものか途方にくれ、ハローワークに通ったりもしたものです。しかしそのうち、ありがたいことに、仮設住宅への家電設置の仕事などをいただくことができ、電器屋を続けていく意欲をもつことができました。

同じ境遇のお客さまの言葉に、
いま読み返しても、涙がにじみます。

これまで避難先を移すたび、お客さまには往復ハガキでお知らせしていました。「仕事を再開しました。少々遠くても伺いますから、何かお困りのことがありましたらご連絡ください。」との内容です。お客さまがどこに避難されたかわかりませんから、もとの住所にお出ししたのですが、転送先を郵便局に届けているお客さまから、たくさんの返信が届きました。読んでいると、泣けてきました。「慣れない土地で大変だと思いますが、どうか頑張って。」「元気に頑張ろうとしている永橋さんに、私自身も励まされました。」「また、電気製品を買うときは、永橋さんにお願いしたい。」同じ境遇だからこそ通じ合う、あたたかな思いやりの言葉にあふれていました。この返信ハガキ一枚一枚、いまも時どき読み返しています。私たちの大切な大切な宝物です。

遠くに避難されたお客さまも、
私たちにとっては、ずーっと大切なお客さまです。

お客さまの避難先は、いわき市、福島市、二本松市、白河市、遠くは新潟県などいろいろです。商品のお届けや修理に伺うにも、クルマで1時間以上、ときには丸一日かかることもあります。効率は確かにわるいかもしれません。でも、うちのお客さまは高齢の方も多いですし、困ったことが起こっても、知らない方には相談しにくいと思うのです。たとえ遠くにいらしたとしても、ずーっと私たちがフォローして差し上げたい。遠くのお客さまのところには、主に息子が伺っていますが、久しぶりに顔を合わせると、懐かしさに話がつきないとか。クルマに書かれた店の名前を見て、「あ、同じ浪江町の電器屋さんだ」と手を振ってくださる方もいらっしゃいます。お客さまの応援があって、ここまで来れました。これからも、お客さまを大切にしていきたい。この先の不安はいっぱいですが、待望の孫も生まれましたし、息子夫婦と頑張っていきます。

※ここでご紹介したサービスは、この店独自のものです。すべての店で行われているものではありません。

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