お客さまと店の間に“それぞれの物語”
vol.40孫のようなでんきやさんの話
補聴器をはずすのを忘れて入浴しないよう、
お風呂場に貼り紙をしてさしあげたり…。
補聴器というとメガネ屋さんを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、パナソニックの店でも補聴器を扱っているところがけっこうあるんです。うちも、そんな店のひとつ。このあたりはお年寄りも多いですからね。補聴器をするって億劫に思われがちですが、近頃は携帯音楽プレーヤーみたいなタイプも登場して、補聴器に対するイメージもガラッと変わりましたね。お歳を召したうちのお客さまでも、アクティブな方ほど、補聴器をつけるのに積極的ですね。補聴器というのは、ご自分のお耳に合うように調整するのが、とても大切なんですが、耳の専門家がご自宅まで伺って、お耳の検査から機種の選定、聞こえの調整などすべてを行いますから、きっと面倒を感じずにすむと思います。みなさん、つけられた瞬間から、表情がパッと明るくなります。つけていることが、ホントに普通になるみたいですね。うちのスタッフ、落とさないようお洒落なチェーンをつけてあげたり、お風呂に入る時に補聴器をはずすのを忘れないよう、お客さまのお風呂場に「補聴器をはずす」なんていう貼り紙をしたり…。まあ、家族のような気持ちです。
電器屋としての仕事より、
お年寄りの話し相手として伺うことが多いかも。
おじいちゃんやおばあちゃんからは、しょっちゅう電話がかかってきますね。テレビがつかないというので伺ってみたら、コンセントが抜けているだけだったり、たいていはそんなことなんですが、ご本人にとってはパニック。そうかと思えば、伺ってみたものの、ご本人がどんな用件で呼んだのか忘れていらっしゃって、そのままおしゃべりだけして戻ってくることも。呼んでいる方が、「すまないねぇ」なんて気の毒がるんです。駆けつけたうちのスタッフ、「これからは、聞きたいことを紙に書いて、5コたまったら電話して」なんて言って笑ってます。ひとり暮らしのお年寄りには、「ヘンな電話がかかってきたら、こんな電話があったと、必ずうちの店に電話してね」と、まるで振り込め詐欺の用心棒です。
若い女性のお客さまは、
顔がわかっているから安心、と言ってくださいます。
お客さまはわりとご年配の方が多いんですが、近頃は若い方も増えてきました。うちの店に頼めば、顔がわかっているから安心だと思って、とお客さまになってくださった、ひとり暮らしの女性もいらしゃいます。ちょっと物騒な世の中ですからねぇ。ネットでDVDレコーダーを買ったものの、つなぎ方がわからないと、うちの店に駆け込んでくる方もいらっしゃいます。これからもフェイスtoフェイスの良さを生かして、街のみなさんが心地よく安心して暮らせるお手伝いをしていきたいですね。
※ここでご紹介したサービスは、この店独自のものです。すべての店で行われているものではありません。