テレビドアホンなどの配線工事は、見た目もキレイな仕上がりにこだわります。

今日お伺いした岸さんのお宅は、つい先日、テレビドアホンを設置されたばかり。この数日間お使いになってみて、何かお困りのこととか、使いにくい点がないかなど、お尋ねにあがりました。電化製品って、実際に使ってからでないとわからないこともあると思うので、買っていただいたあとも、様子を見たり点検にお伺いしているんです。ちょっとご不便を感じることがあっても、わざわざ見に来てもらうほどでは…と遠慮されるお客さまも多いですから、こうして僕のほうからお訪ねするようにしています。岸さんのお宅、モニターを取り付けたのは、キッチンとリビングを仕切る白い壁なんですが、配線コードが壁を伝っては、見た目によくありません。目障りにならないよう、コードを壁に埋め込むなどの工夫をしました。門塀に設置したインターホンの配線も、当然といえば当然のことなんですが、コードが外に剥き出しになって劣化しないよう配慮しています。まあ、配線さえ間違わなければ、テレビドアホンを使えるわけですけど、僕としては細部まできちっとした、見た目にも美しい仕上がりにこだわりたい。お客さまが気づかれるかどうかは別として、そういうことが、どこか暮らしごこちに影響すると思うし、最善の仕事をしなければ、うちに頼んでくださったお客さまに申し訳ないと思うんです。

先日、お客さまがご旅行の折には、カギをお預かりして、ペットのお世話も。

岸さんがお客さまになってくださって、かれこれ10年近くになります。その間、床暖房にリフォームしたり、エコキュートやIHクッキングヒーターを取り付けたり、岸さんのおうちのことは床下から天井裏まで、すっかりアタマの中に入っています。お付き合いも電気のことにとどまらず、この前はお留守の間、飼っていらっしゃるネコのお世話もお手伝いしました。何でも急に旅行に行かれることになったそうで。なかなかペットシッターさんも見つからずお困りのようでしたので、水とエサのお世話ぐらいでしたら僕がしましょうかと申し出たんです。お困りのことがあれば、できる限りのお手伝いをしたいと思っているのですが、岸さんからは、「何でもしてくれて、街のでんきやさんじゃなくて、“ウチのでんきやさん”だね」と言われています。

自分の目がきっちり届く範囲で、お一人おひとりの暮らしにお応えしていきたい。

「カツタさんのお店、支店を出したらどうなの？」なんて勧めてくださるお客さまもいらっしゃるんです。ありがたいことなんですが、まだしばらくは、父から引き継いだ店を、自分の目がちゃんと届く範囲でやっていきたいと思っています。街のでんきやのいいところは、そのお客さまの家族構成からライフスタイル、おうちの構造まで、たくさんの知識をもっているからこそ、そのお客さまに最適な提案ができることにあると思います。ときどき自分でもちょっとスゴイななんて思うのですが、お客さまから「ちょっとエアコン見てくれないか？」なんてお電話をいただいたときには、お客さまのお名前を聞くだけで、そのお宅の間取りから、どんなふうに設置されているか、どれぐらいお使いのエアコンかまで、パッとアタマのなかに描けます。うちの店でお買い上げいただいた全てのお客さまに、「カツタで買ってよかった」と満足していただくことが、僕にとっていちばん大事なこと。お一人おひとりのお客さまに育てられながら、うちの店も育っていきたいですね。

そもそもカツタさんのところとのお付き合いは、うちで使っていたエアコンの調子がおかしくなったとき。実はほかで買ったものだったんですが、カツタさんとこに相談したら、すぐ駆けつけてくれて。それ以来うちは、すっかりカツタさんなんです。家電製品って、何かあったときのことが不安じゃないですか。買ったあとが、大事だと思うんです。カツタさんのところは、ちゃんと面倒みてくれますから。電球１個だって、気持ちよく取り替えてくれますしね。この前は旅行中、ネコの面倒もみてもらいました。そんなことお願いしたらわるいかと思ったんですけど、カギを預けても安心ですし。奥さま友だちの間でも、街のでんきやさんのことって話題になるんですよ。私もカツタさんのことを“ウチのでんきやさん”なんて呼んで、こんなこと頼んで助かったとか話しています。ネットでお買い物している方もいらっしゃるけれど、一方で、街のでんきやさんの良さも、口コミで広がっていると思いますね。