幼い頃は店で祖母におんぶされて育ち、
お客様から「櫻ちゃん、櫻ちゃん」と可愛がってもらいました。
大人になってそうしたことを思い返すうちに
「お客様に喜んでもらうのが私の喜び。恩返しがしたい!」
という思いが大きくなり、店を継ぐことを決意。
「早くお客様のお役に立つために、電気の知識・技術を学んで
資格を取り、信頼される人間力を身に付けたい」
と考えて商学院へ入塾しました。
私は心理学の授業が好きでした。
接客時には単に電気や商品の知識が
あればいいというわけではなく、
お客様が私たちに何を求めているのか、
何を思ってそう話されるのか、その本質を見抜くことが大事です。
しっかり話をお聞きして思いを理解する。
それがお客様へのより良いサービスにつながると思うので、
授業でひとの心理について学んだ経験はいまに活きています。
自分がお客様の立場なら
「うれしい」と感じることはお客様にして差し上げたいですし、
「想像以上のサービス」を提供できれば、
「はなでんさんに相談してよかった、櫻ちゃんに頼んでよかった」
と喜んでいただけると思うのです。そうした考えのもと、
「目配り・気配り・心配り」をモットーに、
「お客様の助けになりたい、お役に立ちたい」という気持ちで
仕事に取り組んでいます。
ホームページをはじめ、InstagramやFacebook、
LINEといったSNSで情報を発信して、
お客様とのコミュニケーション強化に努めています。
いまの時代、スマートフォンが普及してデジタルツールは
幅広い世代で身近な存在です。
こうしたSNSなどを通じてお客様とダイレクトにつながり、
困ったことや相談があれば、どんなことでも
気軽に連絡していただければうれしく思います。
ゆくゆくは店を継いで「お客様の暮らしをより豊かにする
頼りになる存在」になりたいと考えています。
まだまだ未熟な私は、仕事が忙しくなってくると自分に
余裕がなくなり、周りのことが見えなくなることもあるんですね。
そんなときこそ「お客様がいるからいまの店がある」
ということを改めて心のなかで意識し、
「感謝の気持ち」と冷静さを持って仕事にあたりたいと思います。
※松下幸之助商学院は、パナソニックの「街のでんきやさん」の後継者を育成する学校です。